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株式会社くらコーポレーション様 導入事例

すし店

  • [Navi@Work]

操作性に優れたiPadとシーケンサを連動して注文システムを刷新
お客様サービスの向上を実現し、さらなるシステム強化を推進

株式会社くらコーポレーション様 会社概要

回転寿司チェーン「無添くら寿司」を全国に展開する株式会社くらコーポレーション。お客様サービスの向上を目指す同社は、既存店舗や新規店舗において、三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)の、iPad をオーダー端末に活用した飲食店舗向けのセルフオーダリングシステム「Navi@Work(ナビアットワーク)」を導入。三菱電機のシーケンサとの連動によりオペレーション効率を高めたシステムは、お客様により楽しく快適に食事をしていただく環境の提供を実現しました。

食の戦前回帰、安心、安全、食の楽しさを提供する「無添くら寿司」を展開

「食の戦前回帰」を企業理念とし、創業以来「コピー食材を使わない」「新鮮」「全皿100円」を貫いてきたくらコーポレーション。同社が運営する「無添くら寿司」は、全食材に四大添加物(化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料)を使用しない「無添」にこだわり、戦前の食卓の再現に注力してきました。店舗は、近畿、関東、中部などを中心に337店舗(平成25年9月時点)を直営で展開(「無添蔵」4店舗、米国7店舗を含む)。

無添くら寿司では、にぎり寿司・巻き寿司に加えて、「7種の魚介醤油らーめん」「すしやの天丼」「とろ~りチーズグラタン」などのサイドメニューも充実。さらに、人気のマグロやカニ、サーモンを集めたフェアや、企業・キャラクターコラボを実施し、サービスの向上に努めています。

また、お客様に安心して食事を楽しんでいただくため、すべての皿にはICチップやQRコードを取り付け、センサーで情報をチェックしながら設定時間を経過した商品を廃棄する「時間制限管理システム」により鮮度を保つ工夫も行っています。2011年には回転レーンに載って運ばれる寿司を、空気中のウイルスやホコリなどから守る寿司キャップ「鮮度くん」を全店舗に導入し、品質の確保に努めています。タッチパネル式の注文システムは2002年に同業他社に先駆けて導入。さらにお客様が食べ終えた寿司皿を回収して枚数をカウントする「水回収システム」(特許取得)や、回収した皿5枚ごとにオリジナルキャラクターなどの景品が当たるアメニティーサービス「ビッくらポン!」を導入し、快適さと楽しさも提供しております。

新型オーダーレーンの設置に合わせてiPadを活用したオーダーシステムを導入

無添くら寿司では、オーダー端末から注文を受けた商品を素早くお客様に提供するために、直線式の高速レーン「オーダーレーン」を店舗に導入し、注文したお客様に直接に届けるサービスを行っています。「オーダーレーン」を、新規店舗や改装店舗に順次設置を進めていくなかで、オーダーシステムのリプレースを検討します。

店舗管理担当者は「従来のオーダー端末は画面サイズが小さく、ほとんどのメニューが文字だけで表示されるものでした。そこでお客様に気持ちよく注文していただけるように、視認性・操作性に優れたiPadを使ったシステムに改めることにしました。MDISの『Navi@Work』は、iPad上でアプリケーションがスムーズに稼働するなど完成度の高いものでした。加えて、『水回収システム』等に使用されている三菱電機製シーケンサとその活用技術を含めた三菱電機グループの総合力を評価しました」と語ります。

無添くら寿司では、2013年1月の川崎宿河原店での評価導入を経て、同年4月より既存店および新規店舗への導入を開始し継続しています。

Navi@Workを導入した店舗では、テーブル席、カウンター席すべてにオーダー端末(iPad)が固定設置されています。お客様は端末の画面を指で操作しながら食べたいお寿司やサイドメニューを選び、その場から注文を送信。注文情報は無線LANによって厨房に送られ、厨房内に設置した調理指示用の端末(iPad)に表示されます。調理担当者は調理指示用のパネルコンピューターを見ながら調理を開始。できあがった料理は、「オーダーレーン」に乗せられて注文したお客様に届けられると同時に、客席のオーダー端末上に音声と画像で到着をお知らせします。

お客様の席には、三菱電機製のシーケンサと連動した専用の皿ポケットが設置され、食べ終えた皿を皿ポケットに投入すると「水回収システム」によって皿数をカウントすると同時に、オーダー端末上に投入枚数をデジタル表示します。「水回収システム」は、アメニティーサービスの「ビッくらポン!」とも連動。5皿の投入でゲームが始まり、「当たり」が出るとガチャ玉のゲートが開き、景品がプレゼントされます。

お客様が食事を終えてお帰りになる際は、オーダー端末上の「おあいそ」ボタンを押すとチャイムが鳴り、ホール内に取り付けられている「おあいそ番号表示器」にテーブル番号を表示します。フロアスタッフは「おあいそ用番号表示器」を確認しテーブルへ行き、寿司皿、サイドメニューの容器、飲み物などをカウントしてハンディーターミナルに打ち込み、レジで会計を行います。

システム構成イメージ

お客様へのサービスレベル向上と端末の管理効率の向上を実現

「Navi@Work」の導入によって、すでに様々な効果が現れています。まずお客様サービスについては、オーダー端末の操作性が向上すると同時に、きれいな画像で、楽しみながらオーダーできるようになりました。その結果、お客様の注文点数も増え、客単価の上昇が見られています。また、今までは単品単位だったオーダーが、新システムでは複数の商品をまとめてオーダーができるようになったことで、お客様の利便性が向上しているとともに、厨房内にも一括してオーダーが届き、調理の効率も向上しました。

店舗の管理面では、汎用性の高いiPadに端末が置き換わり、故障時の対応がしやすくなりました。店舗管理担当者は「今回導入した新しいシステムでは、オーダー端末やおあいそ表示用端末など複数の機能がiPadで動作しているので、故障時には予備のiPadと取り替えて必要な機能を立ち上げるだけで、すぐに業務が再開できます」と語ります。また、従来は深夜にオーダー端末1台1台に対して行っていたメニュー更新の作業も、端末への一斉配信で可能となり、作業の負担は大幅に削減されています。

さらなるお客様サービス向上を目指しシステム強化を推進

くらコーポレーションでは今後も、新規出店や既存店舗の改装に合わせてNavi@Workの導入を進めていく計画です。また、将来的にはオーダーシステムとPOSシステムを連動することなども構想されています。

店舗管理担当者は「オーダーシステムを実際に使ってみると表示情報や操作性についてお客様や調理担当者からいろいろな要望が寄せられます。MDISにはその都度対応を依頼し、迅速に対処していただきました。今後も引き続きこのような対応とともにさらにお客様サービスを向上する提案を期待しています」と語ります。

くらコーポレーションはこれからも「安全・美味しい・安い」を追究しながら、お客様の立場に立った「食」の提供を行っていきます。

記事について

この記事は、情報誌「MELTOPIA」2014年4月号(No.195)に掲載されたものを転載しました。
この記事は、社名変更前の当時のまま記載しています。(現社名:くら寿司株式会社)
この記事で紹介しているMDISの流通業向けパッケージソリューション事業は、2020年4月1日付けで三菱電機ITソリューションズ株式会社(MDSOL)に移管・統合されました。
この記事は転載したものであり、Apple Inc.が認定、後援、その他承認したものではありません。

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