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技術論文 2010年7月発表既存パッケージのSaaS化への取組み

要旨

近年、ハードウェアや仮想化技術などの進歩を受けて、SaaSPaaSIaaSのような新しいコンピュータの利用形態が広がり始めており、インターネットを活用したITサービスが急速に拡大してきている。これらの新たな利用形態では、高いスケーラビリティを持つ仮想サーバー群を、"必要な時に""必要なだけ"サービスとして利用できるところに特長があり、特にSaaSについては、アプリケーションの提供方法に大きな変革をもたらしつつある。

このような動向に対応するため、既存のアプリケーションパッケージをSaaS化するための検討を行い、小売店向け販売管理パッケージによる検証を実施した。当該パッケージは、アプリケーションサーバー上で業務ロジックを実行する構造の業務アプリケーションパッケージである。インターネットを介して動作する既存のアプリケーションパッケージの大半はこれと同じ構造を持つが、IaaSなどの実行環境を提供するベンダーによってアプリケーションサーバーの仕様が異なっており、SaaS化に向けた移植性が問題となっている。

今回、SaaS化を検討するにあたっては、移植性の問題への対処方法として、アプリケーションサーバー機能の共通化を図ることとし、この実現性を検証するために、IaaSベンダーが提供する仮想化環境上に検証用の"簡易アプリケーションサーバー"を構築して、動作確認を実施した。

この結果、本方式の有効性を確認することができ、同様の構造を持つ業務アプリケーションパッケージを、汎用的なIaaS環境下で動作させるための方法を確立できた。

簡易アプリケーションサーバーによるアプリケーションソフトの動作イメージ

アプリケーションパッケージの業務ロジックは、仮想化環境上に構築した検証用の"簡易アプリケーションサーバー"のもとで、Webベース・アプリケーションとして動作する。
簡易アプリケーションサーバーは、該当する業務アプリケーションを呼び出し、処理を実行後、処理結果をクライアントPCへ返却する。

この技術論文について:
この技術論文は、「三菱電機技報」2010年7月号に掲載されました。

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