「SAP S/4HANA®」は、高速データ処理を特長とするインメモリープラットフォーム「SAP HANA®」上に構築された次世代ERPで、基幹業務と分析業務が統合され迅速な経営判断を支援するとともに、IoTシステムとの連携など戦略的企業ニーズに応えられる製品です。
企業のデジタルトランスフォーメーション推進に向けたシステム再構築を支援
次世代統合基幹業務システム(ERP)「SAP S/4HANA」導入支援サービスを提供
2019年03月04日
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:牧野 友明、以下MDIS)は、ドイツSAP社(以下SAP)が展開する統合基幹業務システム(ERP)の導入、運用サービスを拡充し、従来のSAP製品(※1)のユーザーが次世代製品「SAP S/4HANA®(エスエーピー エスフォーハナ)」を効率的に導入するための支援サービスを提供します。
また、SAP S/4HANA最新版に対応したクラウド提供型のERPテンプレート「MELEBUS(メリーバス)1809」を合わせ、4月1日から発売します。
発売の狙い
近年、企業の基幹業務システムへの期待は、特定業務の効率化から企業の全体最適実現に向けシフトしています。一方、産業界全体においては普及が進むIoT(※2)やモバイル機器・通信、ビッグデータ、AI(※3)など「新しいデジタル技術を活用し、戦略的に新たな付加価値を生み出していく(※4)」デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが必要との認識が高まっています。
SAP S/4HANAは、高速データ処理を特長とするインメモリープラットフォーム「SAP HANA®」上に構築された次世代ERPで、基幹業務と分析業務が統合され迅速な経営判断を支援するとともに、IoTシステムとの連携など戦略的企業ニーズに応えられる製品です。
MDISは、20年以上にわたるERP導入経験とSAP S/4HANA導入実績を踏まえ、設計思想を含め見直されたSAP S/4HANAを確実かつ効率的・効果的に導入致します。体系化された支援サービス(図1参照)及びテンプレート、ツールを提供し、システムインテグレーターとしての総合力でお客様のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献して参ります。
特長
独自のアセスメント手法とPoC(※5)、SAP標準ツールにより、戦略立案と合意形成を支援
- お客様環境のSAP S/4HANAへの変換についてアセスメントツールによる影響度を調査
- SAP S/4HANAを「まず試してみる」ことができるPoC環境の提供(オプション)
ERPテンプレートと汎用データメンテナンスツールで導入作業を効率化しアドオン(※6)を削減
- 「SAP S/4HANA 1809」に対応したERPテンプレート「MELEBUS1809」をクラウドで提供
- SAP製品へのデータ投入や更新をMicrosoft®Excel®シートの操作で行える、「MALSY」(既存製品)を活用
お客様のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献するSAP S/4HANA連携システム構築
- SAP S/4HANA・MES(※7)・製造現場のシステムが連携した製造業の「垂直統合」による全体最適化
- SAP S/4HANAを導入したお客様の製品納入後(アフターマーケット分野)のシステム化等
発売の概要
製品名 | 価格(税抜) | 販売目標 | |
---|---|---|---|
SAP S/4HANA導入支援サービス | 2021年度までに50システム(※12) | ||
SAP S/4HANA導入アセスメントサービス | 6,000,000円~ | ||
SAP S/4HANA導入計画立案サービス | 都度見積もり | ||
SAP S/4HANAコンバージョンサービス(※8) | 都度見積もり | ||
SAP S/4HANAリビルドサービス(※9) | 都度見積もり | ||
ERPテンプレートMELEBUS 1809 | 2,500,000円/月~ (最低利用期間2ヵ月~) |
||
SAP ERP対応 汎用データメンテナンスツールMALSY(※10) |
バッチインプット方式10ユーザー1,500,000円 | ||
RFC/BAPI方式(※11)10ユーザー1,500,000円から |
※1 従来製品の最新版である「SAP Business Suite 7」及び「SAP Business Suite Powered by SAP HANA」のメインストリーム・サポートは2025年末までとなっています。
※2 IoT(Internet of Things):物のインターネット
※3 AI(Artificial Intelligence):人工知能
※4 出典:経済産業省ニュースリリース「『デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会』を設置します」(2018/5/11公表)
※5 PoC(Proof of Concept):概念検証
※6 アドオン:SAPが提供しない機能のカスタマイズ開発
※7 MES(Manufacturing Execution System):製造実行システム
※8 SAP標準移行ツールSUM使用により既存SAP ERPシステムから移行
※9 SAP S/4HANAを新規に設計・構築。SAP S/4HANA連携システム構築を含む
※10 既存製品
※11 RFC/BAPI(Remote Function Call/Business Application Programming Interface):SAP 製品の機能をシステム外部から使うためのインターフェース。
※12 SAP ERP既存ユーザー(非SAP S/4HANA)のSAP S/4HANA導入プロジェクト