決済分野での実用化に向け、三菱UFJニコスの社員を対象に、7月1日から
三菱UFJニコスと三菱電機インフォメーションシステムズ、次世代個人認証技術「ライフスタイル認証」活用の購買実証実験を開始
2019年06月28日
三菱UFJニコス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚啓、以下「三菱UFJニコス」)と三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:堀口彰、以下「MDIS」)の両社は、国立大学法人 東京大学大学院情報理工学系研究科(研究科長:石川正俊、以下「東大」)などと共同で研究開発中の個人認証技術「ライフスタイル認証」を活用した決済サービスの実証実験を7月1日に開始します。
「ライフスタイル認証」とは、個人を識別するための知識・所持・身体的特徴に続く第四の手法として、個人の行動データ(スマートフォンの位置情報やWiFi情報、サービスの利用履歴など)を活用した新しい個人認証技術。2018年8月に東大と両社を含む4社が開設した「次世代個人認証・行動解析技術社会連携講座(※)」にて実用化に向けた研究開発を進めています。
両社は今般、「ライフスタイル認証」技術の認証精度や決済にかかる時間などのデータ収集を目的として、実証実験を行うものです。
今回の実証実験は、セルフレジや無人店舗での決済を想定したもので、三菱UFJニコスの社員を対象に、同社本社ビル内で実施します。実験の対象者(以下「利用者」)は既に、専用のアプリケーションを各自のスマートフォンにインストールして持ち歩くことで2~3週間分の行動データ(ライフスタイル)を蓄積しています。実験開始後、スマートフォンを携帯した利用者が休憩ラウンジに設置した専用の菓子販売ボックスに近づくと、「ライフスタイル認証」により本人が認証され扉が解錠されます。利用者が手に取った商品はセンサーにより自動で特定され、アプリケーションに予め登録されたクレジットカードで決済が完了します。これにより利用者は、レジを通さず、財布やスマートフォンを取り出すことなく、商品を購入できます。
また、今回の実証実験用システムの実装を担当するMDISは、三菱UFJニコス社内での実験後にシステムの改善を行い、同様の実験をMDIS社内でも補完的に実施することを予定しています。
両社および「次世代個人認証・行動解析技術社会連携講座」では今回の結果を分析したうえで、実店舗での検証も進めていく予定です。両社は今後も、安全・安心、快適な社会の実現を目指し、「ライフスタイル認証」の実用化に向けた取り組みを加速させてまいります。
※「次世代個人認証・行動解析技術社会連携講座」とは
2013年に国立大学法人 東京大学大学院情報理工学系研究科のソーシャルICT研究センター(当時センター長:國吉康夫、現センター長:中田登志之)に開設された「次世代個人認証技術講座(三菱UFJニコス寄付講座)」における研究方針および研究成果を引き継ぎ、社会イノベーションの先導を目指す。2018年8月より三菱UFJニコス株式会社、三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社、凸版印刷株式会社、株式会社日立製作所が参加し、5年間にわたり研究開発を行う。(2018年10月10日プレスリリースご参照)