ソフトウエア分割鍵管理技術を採用した国内初のサービスで、社会のデジタル化を加速
鍵管理デバイス不要の電子署名を可能にする「MistyGuard<分割鍵管理サービス>」新発売
2021年06月17日
三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:中野 隆雅、以下「MDIS」)は、国内初のソフトウエア分割鍵管理技術※1を採用することでICカードなどの鍵管理デバイスなしに電子署名や暗号化データ共有を可能とする、「MistyGuard<分割鍵管理サービス>」を2021年6月17日から発売致します。
※1 秘密鍵を分割してクライアントとサーバそれぞれで管理し、署名処理や暗号化データの復号処理をクライアントとサーバで分割して処理をし、ソフトウエアで安全に暗号処理を行う技術。三菱電機株式会社 情報技術総合研究所が本サービス向けに開発。
発売の狙い
近年クラウド上でのデータ取り扱いが増加する中、個人情報などの管理の厳格化やデータのセキュリティー確保のニーズが高まっています。また新型コロナウイルス感染拡大対策として業務のペーパーレス化が進む中で、印鑑の代替となる電子署名サービスが急速に普及しています。
こうした中、さらなる電子署名サービスの普及を目指す上で、通常は専用ハードウエアを使用している鍵管理保管のコスト抑制が課題となっていました。
今回MDISが発売する「MistyGuard<分割鍵管理サービス>」は、専用ハードウエアを不要とすることで、より低コストでのサービス提供を可能にしました。加えて一般の利用者も、ICカードや関連機器なしに電子署名サービスや暗号化データ共有サービスを利用できるようになります。
サービスの特長
ソフトウエア分割鍵管理を採用、高度なセキュリティーサービスを低コストで実現
- 分割鍵管理サービス(クラウドサービス)、及び既存システムに機能付加するためのライブラリ(ソフトウエア)を、導入し易い価格で提供(1ユーザー当たり年額 1,200円)。
- 従来の鍵管理専用ハードウエア使用時と同等のセキュリティーを確保。
- 暗号化データを、クラウド上では常に暗号化された状態で共有可能(図2参照)。
パスワード入力で電子署名が完了、ICカードや関連機器が不要になり利便性が向上
- 利用者(クライアント)は、ICカードなどのデバイスの準備や、パソコンへの電子証明書ファイルのインポートなしに、電子署名が可能。
- 電子署名対象文書をクラウドサービスにアップロードし、パスワードを入力するだけで、電子署名が付与された文書を取得できる簡単操作(図1参照)。
- 暗号化データ共有の場合に必要となる共通鍵を、相手に別途送信が不要。(図2参照)。
高度なセキュリティー基準のクラウドサービス
- 三菱電機のセキュリティー基準に準拠したグループクラウド基盤にサービスを実装。
サービスの概要
提供形態 | 備考 | 価格 | 販売目標 | |
---|---|---|---|---|
金額(税別) | 単位 | |||
MistyGuard<クラウド電子署名サービス> +MistyGuard<分割鍵管理サービス> セット |
注1 | 120,000円 | ユーザライセンス (100ユーザ、年間) |
2022年3月までに1,000ライセンス獲得 |
分割鍵クライアントライブラリ +MistyGuard<分割鍵管理サービス> セット |
注2 | 200,000円 | ライブラリ利用 ライセンス(年間) |
|
120,000円 | ユーザライセンス (100ユーザ、年間) |
|||
分割鍵ライブラリ | 注3 | 1,850,000円 | ライブラリ利用 ライセンス(年間) |
注1 Webアプリで提供する電子署名サービス。
注2 既存システムから分割鍵管理サービスにアクセスするためのライブラリを提供。
注3 既存システムに、電子署名機能、分割鍵管理機能を付加するためのサービスライブラリを提供。
分割鍵は既存システム内で管理。
サービス利用形態と処理の流れ
- 電子署名(印鑑の代替手段)
- 暗号化データ共有(安全に秘匿したいデータの共有)

SignedPDF、SignedXMLは電子署名モジュール

画面例
