このページの本文へ

ここから本文

SIEMとは

サイバー攻撃の手法が日々進化する中、企業の情報システムには迅速かつ的確な対応力が求められています。
その対応力を支えるのが、膨大なログデータを収集・分析し、脅威の兆候を検知する「SIEM(Security Information and Event Management)」という仕組みです。
本ページでは、SIEMの基本的な役割や仕組み、導入のメリット、そして当社が提供する「セキュリティログ分析サービス」における活用方法について、わかりやすくご紹介します。

目次

1.SIEMとは?

SIEM(Security Information and Event Management)は、企業内のシステムやネットワーク機器から出力されるログ情報を一元的に収集・分析し、セキュリティ上の異常や脅威を検知する仕組みです。
ログの可視化や相関分析を通じて、サイバー攻撃の兆候を早期に発見し、迅速な対応を可能にします。

2.SIEMが注目されている背景

■ サイバー攻撃の高度化と複雑化

近年、標的型攻撃やランサムウェアなど、従来の防御手法では対応しきれない巧妙なサイバー攻撃が増加しています。
攻撃者はファイアウォールやIDS/IPSなどの境界型防御をすり抜ける手法を用いることが多く、検知の遅れや見落としが重大なリスクにつながるケースもあります。

■ ログの重要性と課題

セキュリティ機器やシステムが出力するログには、脅威の兆候や異常の痕跡が含まれています。しかし、ログは膨大かつ分散しており、個別に確認するだけでは全体像の把握が困難です。
そのため、ログを活用したセキュリティ対策には、統合的な管理と分析の仕組みが求められています。

3.SIEMの主な機能

SIEMはログの収集から管理・検索・分析・可視化・通知までを一貫して担うことで、セキュリティ運用の高度化と効率化を実現します。

ログ収集・ログ管理
  • 多様なシステム・機器(ファイアウォール、プロキシ、サーバー、ネットワーク機器、クラウドなど)からのログを一元管理。
  • 多様なフォーマットを共通形式で扱えるため、全体把握が容易。
  • 監査・法令対応やインシデント調査にも活用可能。
ログ検索
  • SIEM上で高速・柔軟に検索可能。IPアドレス、ユーザー、イベントなどで絞り込み、原因追跡や影響特定が迅速。
  • 検索結果はレポートやアラートのトリガーとしても活用可能。
ログ分析
  • 収集したログを相関分析により横断的に処理し、異常な振る舞いや脅威の兆候を検知。
  • 複数の関連ログを組み合わせて脅威の可能性を評価。
  • 分析ルールはカスタマイズ可能で、組織環境に応じた検知精度の向上が図れる。
ログ可視化
  • 分析結果はダッシュボードやグラフで可視化され、セキュリティ状況をリアルタイムで把握可能。
  • 傾向や影響範囲を直感的に理解でき、報告や監査・コンプライアンス対応にも活用。定期レポートの自動生成にも対応。
アラート通知
  • 分析ルールに基づき脅威検知時に即時アラート。
  • メールやAPI連携で通知し、迅速な対応を支援。重大度に応じた分類で運用効率向上。

4.SIEMと他技術との違い

■ SIMとSEMの統合によって生まれたSIEM

SIEMを理解するうえで欠かせないのが、SIM(Security Information Management)とSEM(Security Event Management)の役割です。
SIEMはこの2つの概念を統合したもので、SIMがログの収集・蓄積・長期的な分析基盤を提供し、SEMがリアルタイムの相関分析とアラート通知によって脅威を検知します。
この組み合わせにより、過去のログから得られる脅威トレンドの把握と、リアルタイムの攻撃検知の両方を同時に実現できる点が、SIEMの大きな強みです。

■ SIEMとXDRの違い

SIEMとXDRは一見似た仕組みに見えますが、それぞれ異なる目的と強みを持っています。
それぞれの違いや役割を明確にするため、以下に比較表をまとめました。自社のセキュリティ運用体制や目的に応じて、適切な製品を選定することが重要です。

項目 SIEM XDR
概要 ログを収集・統合し、セキュリティイベントの全体像を可視化・分析する仕組み 複数のセキュリティ製品を連携し、脅威の検知から初動対応までを自動化する仕組み
収集対象 サーバー、ネットワーク機器、セキュリティ機器などのログ エンドポイント、ネットワーク、クラウド、メールなどから出力されるログや動作情報
主な目的 運用改善、傾向分析、監査対応、法令遵守、SOC連携による体制強化 異常検知と即時対応による被害拡大の防止
リアルタイム対応 リアルタイム分析は可能だが、主に運用改善向け リアルタイム検知と即時対応に特化
得意分野 継続的な運用改善、監査・コンプライアンス対応 初動対応、迅速な脅威対処
関係性 XDRと補完関係にあり、併用することでセキュリティ体制を強化可能 SIEMと補完関係にあり、併用で初動から運用までをカバー可能

5.SIEM導入のメリット

SIEMの導入には以下の通り多くのメリットがあります。

■ 高度な脅威検知と可視化

SIEMは、大量のログを収集・解析し、複数のイベントを相関的に分析することで、潜在的な脅威を早期に発見することができます。
例えば、単発のアクセスでは異常とみなされない活動でも、他のイベントとの組み合わせや繰り返しによって、リスクとして浮かび上がるケースがあります。
こうした相関分析の強みを活かすことで、脅威の可視化と迅速な対応が可能となり、組織のセキュリティリスクをより正確に把握できます。

■ セキュリティ運用の効率化

従来のセキュリティ製品では、ログの確認やアラートのチェックに多くの時間がかかり、人手不足も相まって対応が後手に回ることが課題でした。
SIEMを導入することで、ログを一元管理し、自動化された分析とアラート通知により対応の優先度を迅速に判断できます。
これにより、担当者の負荷を軽減しつつ、正確かつ効率的なインシデント対応が可能となり、日々の運用体制の強化につながります。

■ 拡張性と将来性への備え

企業の成長に伴い、ネットワークやシステムは拡大し、セキュリティ要件も変化していきます。
SIEMは、新たなデバイスやクラウドサービス、さらには高度化する脅威への対応にも柔軟に拡張できる特性を持っています。
将来的には、SOARやXDRなど他のセキュリティソリューションとの連携も視野に入れることで、長期的なセキュリティ強化の基盤として機能し続ける点が魅力です。

6.SIEM導入・運用の課題

SIEM導入・運用にはライセンス費用やサーバー増強、人材確保といった初期投資が大きくなる点や、ログ収集設計や運用ルールの整備、誤検知対策など専門知識を要する体制構築が不可欠であり、これらを事前に把握して適切に予算配分と準備を行うことが、導入効果を最大化し運用の成功確率を高める鍵となります。

7.SIEM導入に向けた「セキュリティログ分析サービス」の活用

当社では、SIEMの導入から運用までを一括で支援する「セキュリティログ分析サービス」を提供しています。
前項で挙げた課題に寄り添い、実運用に即した設計と支援体制で、安心して導入いただける環境を整えています。

■ 多様なログ形式に対応したSIEMの安定運用が可能

本サービスでは、SIEM市場で長年高いシェアを誇るSplunk Cloudを採用しています。多様なログ形式に対応可能で、SaaS提供により導入負荷を軽減します。
さらに、当社のSplunk技術者が基盤モニタリングを行い、契約ログ量の超過状況を継続的に監視することで、利用料の適正化と安定した運用を支援します。

■ ログ取り込み支援による導入コストの軽減

SIEM導入時の課題となるログ取り込みについては、お客様環境のログ転送用の中間サーバーへのSplunk Heavy Forwarderの導入・設定を支援するオプションサービスを提供しています。
ログのフィルタリングや変換により、取り込むログ量を調整でき、導入コストの最適化につながります。

■SOC連携サービスによる高度なセキュリティ運用

当社独自の検知ルールをSIEMに取り込むことで、標的型攻撃の早期検知が可能になります。
検知されたインシデントに対しては、当社SOCが24時間365日体制で監視・分析を行い、インシデント対応力の向上を支援します。
25年以上の運用実績を持つSOCでは、専門アナリストが継続的にインシデント対応をサポートします。

SIEMの導入を検討されている企業様には、実運用に即した設計と支援体制を備えた当社サービスが、安心してご活用いただける選択肢となります。

8.まとめ:継続的なセキュリティ運用の要となるSIEM活用

SIEMは、企業のセキュリティ対策を支える重要な仕組みです。
多様化する脅威に対応するためには、ログの可視化と分析による継続的なセキュリティ運用が不可欠です。
当社では、SIEMの導入から運用までを包括的に支援する「セキュリティログ分析サービス」を通じて、強固なセキュリティ体制の構築を支援しています。
ぜひ当社の「セキュリティログ分析サービス」の活用をご検討ください。

セキュリティログ分析サービスのご紹介イメージ

お困りごとがありましたら
まずはお気軽にご相談ください!

お問い合わせ

\ サービス紹介資料はこちらから /

資料ダウンロードお申込み

※同業他社からのお申し込みはお断りさせていただく可能性がございます。

ページトップへ戻る