SAPデータ 登録ツール MALSY
よくある質問と回答
よくあるご質問
- マニュアルはありますか?
- どんな画面でもバッチインプットできますか?
- MALSYおよびMALSY Webサービスの価格は?
- MALSY-iとMALSY-rの違いは?
- MALSYのライセンス体系は?
- MALSY9.2以降で利用者が変更になった場合、ライセンスの削除は必要でしょうか?
- MALSY Webサービスを導入するメリットは何ですか?
- 「RFC_ERROR_PROGRAM(Communication with SAPGUI time out)」というエラーが発生します。
- 「HRESULTからの例外...」というエラーが発生します。
- 「致命的エラー - GUI にアクセスできません」というエラーが発生します。
- MALSY10から32ビット版と64ビット版がありますが、どちらを選択すればいいですか?
- 32ビット版のMALSYをインストールしようとしたところ、「64ビットのMALSYをインストールしてください」とメッセージが出てインストールできません。
回答
MALSYおよびMALSY Webサービスの価格は?
弊社までお問い合わせください。
MALSY-iとMALSY-rの違いは?
MALSY-iもMALSY-rも、ExcelからSAPシステムにノンプログラミングで一括データ登録できるツールですが、処理方式によって製品が分かれています。
- MALSY-i
- バッチインプット方式でデータの一括登録を行います。バッチインプットに対応しているSAP画面に対して利用が可能です。
SAP画面を使ったことのあるユーザーであれば、SAP画面を普段通り操作することで、データ一括登録のためのExcelワークシートを僅かな時間で作成することが可能です。比較的初心者向けのツールとして位置付けられます。 - MALSY-r
- BAPI(SAP汎用モジュール)をコールしてデータの一括登録を行います。BAPIが持つ豊富なパラメータを使ってデータ登録を行いますので、バッチインプットよりも自由度の高いデータ登録が実現できます。
ただし、使いこなすためにはBAPIに関する知識が必要ですので、比較的プロフェッショナル向けのツールとして位置付けられます。
MALSYが生成するデータ登録シートの外観は、MALSY-iもMALSY-rも同じですので、エンドユーザーが製品の違いを意識する必要はありません。
MALSYのライセンス体系は?
指名ユーザ(Named user)制です。MALSY製品を利用する権利を持つ個人をカウントします。最小ユーザ数は10ユーザです。
MALSY Webサービスは指名ユーザー制ではなく、1ライセンスにつき、最大10台までのハードウェアにインストールすることが可能です。
またハードウェア1台あたりの使用ユーザー数、同時接続数についてライセンス上の制限はありません。
MALSYを購入すれば、SAPシステムのライセンス購入は不要ですか?
MALSYとSAPシステムは別々の製品ですので、それぞれライセンスを購入する必要があります。
MALSYのサポートライフサイクルは?
アーキテクチャ変更や機能の大きな変更など大規模な変更は、メジャーバージョンアップとして不定期に実施します。機能の追加や変更など、比較的小規模な変更はマイナーバージョンアップとして、およそ年1回のサイクルで実施しています。不具合の修正などの改修は、リビジョンアップとして随時実施しています。各バージョンのサポートの有効期限は、開発環境である Microsoft Visual Studio のサポート期限に準じています。
試使用版にはどのような制限がありますか?
製品版と比べて、機能に制限はありません。製品版と同じ体験をして頂くことが可能です。試使用可能な期間は、MALSYをPCにインストールしてから60日間です。
MALSY10から32ビット版と64ビット版がありますが、どちらを選択すればいいですか?
PCにインストールされているSAP GUI for Windowsのビット数に合わせて選択してください。
インターネットが使えない環境でもライセンス認証できますか?
できます。インターネット経由によるライセンス認証ができない場合、MALSYサポートにアクセスキーを連絡頂くことで、ライセンスキーを発行します。
MALSY9.2以降で利用者が変更になった場合、ライセンスの削除は必要でしょうか?
必要です。
【オンラインライセンスの場合】
以下のいずれかの方法で、ライセンス情報を削除してください。
①MALSYのアンインストール
②「ライセンス削除ツール」を使用してライセンスを削除(スタートメニュー > MDIS > ライセンス削除)
※端末の初期化などにより、上記の方法でライセンスを削除できない場合は、削除対象のライセンスキーとPC名をMALSYサポートへご連絡ください。
【オフラインライセンスの場合】
削除対象のライセンスキーとPC名をMALSYサポートへご連絡ください。
マニュアルはありますか?
オンラインヘルプ(HTMLヘルプ)があります。オンラインヘルプは、MALSY-i, MALSY-rのいずれかの製品をPCにインストールすると、合わせてインストールされます。また、MALSY Ver.9.0からは、Webサーバー上に配置して共有参照できるNetHelpも製品内に含まれます。
どんな画面でもバッチインプットできますか?
バッチインプット可能とされているトランザクションであれば、MALSYからバッチインプットすることが可能です。
VA01やME21Nのような、Enjoy画面と呼ばれるバッチインプットに向いていない画面の場合、SAP GUI標準でもMALSYでもバッチインプットはうまくできません。
バッチインプットができない場合は汎用モジュール(BAPI)を利用してデータ登録を行うことができます。
データ登録に汎用モジュール(BAPI)は使えますか?
データ登録に汎用モジュール(BAPI)は使えますか?
使えます。
汎用モジュール(BAPI)を呼び出してデータ登録を行える製品は、MALSY-rになります。
MALSYが生成したExcelワークシートに、マクロや計算式は書けますか?
書けます。
MALSYが生成するExcelファイルは保護をかけていません。また、マクロも可視状態となっています。これは、ユーザーにマクロを含めたExcelの機能を自由に駆使して頂き、MALSYをさらに便利に使って頂くためです。
データ登録シート上のデータ項目(列)の順序を入れ替えたり追加したりしても動作しますか?
動作します。
データ登録シート上の列の並びを変えることも、新たな列を挿入することも可能です。データ項目の見出しを変更することも問題ありません。
MALSYで作られたファイルの保存・配布はできますか?
MALSYが生成するファイル自体は、通常のExcelファイルです。したがって、Excelファイルとして保存・コピーなど自由に行うことができます。
入力ヘルプ(F4キー)は使えますか?
使えます。
MALSYツールボックスから、またはデータ登録シート上で右クリックして呼び出し、「入力ヘルプ」(コード一覧)を呼び出すことが可能です。MALSY Ver.9.0からは、ユーザーが独自に作成したビューを入力ヘルプとして呼び出すことも可能です。
MALSYの動作環境は?
「動作環境」をご覧ください。
SAP GUI for Windowsの代わりにFioriでMALSYは動かせますか?
MALSYはSAP GUI for Windowsに含まれるBAPI ActiveXをミドルウェアとして使用しますが、SAP FioriにはBAPI ActiveXが含まれないため、MALSYを動かすことができません。SAP GUI for WindowsをインストールせずにMALSYを動かしたい場合は、MALSY Ver.9へのバージョンアップと、「MALSY Webサービス」のご購入をお願いします。
MALSYを動かすために必要なSAPの権限は?
添付の資料をご覧ください。ただし、SAPシステムの製品やバージョンによって権限オブジェクトの名称や値は異なります。
64ビットのExcelで使えますか?
MALSY Ver.9.0から、32,64ビット両方のExcelで使えるようになりました。
S/4HANAやSoH(Suite on HANA)に対応していますか?
対応しています。
MALSYが使用するTCPポートは?
32XXと33XXです(XXの既定値は"00")。
MALSYはSAP GUI for Windowsと連動して動作します。SAP GUI for Windowsが使用するTCPポートは32XXです。また、MALSYはSAP Gateway(RFC接続)経由でSAPサーバーと通信しますので、SAP GatewayのTCPポートである33XXが必要です。
「MALSY Webサービス」を経由してSAPシステムと通信する場合、SAP GUI for Windowsを使用しないため、32XXと33XXも使用しません。
32ビット版のMALSYをインストールしようとしたところ、「64ビットのMALSYをインストールしてください」とメッセージが出てインストールできません。
32ビット版のSAP GUI for Windowsがインストールされていることをご確認ください。
32ビット版のSAP GUI for Windowsをインストールする際の選択項目によっては、64ビットモジュール(例:64bit RFC Controls for SAP GUI 32bit)がインストールされる場合があります。この場合、32ビット版のMALSYはインストールできません。
その際は、一度SAP GUIをアンインストールし、再インストール時に64ビットモジュールを選択せずにインストールしてください。
MALSY Webサービスを導入するメリットは何ですか?
「MALSY Webサービス」は、SAPシステムと通信する機能をWebサーバー側で行うため、クライアントPCにSAP GUI for Windowsを必要としない点がメリットの一つです。他には、SAPメッセージを自社にマッチしたものに置換するなど、サーバー側でMALSYの制御を行うことが可能になります。詳しくは、「SAPのメッセージをカスタマイズする」をご覧ください。
MALSY Webサービスを導入すると、SAP GUI for Windowsを経由する従来の接続方式は使えなくなりますか?
SAP GUI for Windowsを使う、従来の接続方式も使うことができます。SAPシステムへの接続方式は、MALSYのオプション画面からいつでも設定可能です。
ウェブ環境でしかMALSYを使わない予定です。MALSY Webサービスだけを購入すればいいですか?
MALSY本体となる、MALSY-iおよびMALSY-rの購入が必要です。MALSY Webサービスはサーバー側で動作するオプションのソフトウェア製品ですので、MALSY WebサービスだけでMALSYを利用することはできません。
MALSY Webサービスを導入し、MALSYをWeb環境のみで使う場合、従来のMALSYと比べて制限はありますか?
MALSYからトランザクションレコーダーを起動することができないなど、SAP GUI for Windowsに依存する機能は制限されます。ただし、トランザクションレコーダーであれば代替手段として、SAP GUI for HTML上でT-Cd:SHDBを実行し、得られるBDCデータ(トランザクションレコーダーの記録)をエクスポートし、MALSYでインポートすれば、バッチインプット実行が可能です。
バージョン8以前のバージョンのMALSYから、MALSY Webサービスを利用することはできますか?
MALSY Webサービスと連携可能なMALSYのバージョンは、バージョン9以上です。
MALSY Webサービスを始めるための支援は受けられますか?
MALSY Webサービス自体はシンプルなソフトウェアですので、稼働可能な状態のWindows Serverがあれば、セットアップは短時間で完了します。インストールマニュアルをご用意していますので、お客様自身によるセットアップは可能です。
有償のインストールサービスもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
旧バージョンのMALSYを使用中です。最新バージョンへバージョンアップできますか?
サポートをご購入中のお客様は、最新のMALSY(MALSY Ver.9以降を含む)を追加料金無しでバージョンアップすることができます。
「MALSY Webサービス」はMALSYとは別の製品ですので、別途購入およびサポートのご購入が必要です。
以前のバージョンのように、「Excelリボン」にMALSYのメニューを表示させることはできますか?
できません。MALSY Ver.9.0からはWeb環境にも対応するため、Excel内で動くアドインではなく、独立したアプリケーションとしたためです。
旧バージョンのMALSYで作成したExcelファイルは、MALSY Ver.9以降でも使えますか?(互換性はありますか?)
使えます(互換性があります)。旧バージョンのMALSYで作成されているExcelファイルをMALSY Ver.9/Ver.10用に最適化(不要なボタンやマクロの削除)するには、MALSY Ver.9以降の機能「ファイルのアップグレード」を使用します。
MALSY Ver.9以降で、追加または変更された機能には、どのようなものがありますか?
「バージョンおよび接続方式の違いによる機能の比較」をご覧ください。
オプション製品「MALSY Webサービス」と連携し、SAP GUI for Windowsを使わないでSAPシステムと通信できるようになったのも、大きな変更点です。
最近、Excelがやたらと遅いです。
Excelは実行中に一時ファイルの作成と削除を繰り返すため、異常終了や強制終了を繰り返すと大量の一時ファイルをディスク上に残します。
大量の一時ファイルはディスクアクセスの性能に悪影響を及ぼすため、Excelの起動や動作が遅くなったと感じるようになります。
これを解消するには、以下の手順で一時ファイルを削除してください。
1. エクスプローラーを起動します。
2. ファイルパスを入力するボックスに、'%TEMP%'と入力して[Enter]を押下します。
3. 一時ファイルの一覧が表示されるので、今日より過去のファイルを全て削除します(もし同フォルダに必要なファイルを置いていた場合は除外してください)。
データ登録は成功しているのにエラーメッセージが返されます。
トランザクションの中には、データ登録は成功しているのにエラーメッセージを返すものがあります。
エラー番号が特定できるのであれば、MALSYのオプションで、問題のエラーを成功扱いにすることが可能です。
詳しくはMALSYヘルプを参照ください。
「RFC_ERROR_PROGRAM(Communication with SAPGUI time out)」というエラーが発生します。
このエラーは、SAP GUI for Windowsのインストールが不完全な場合に発生することがあります。
SAP GUI for Windowsのインストールには、本体とパッチの両方が必要です。
一度SAP GUI for Windowsをアンインストールいただき、MALSYインストールモジュールに含まれる「MALSYご利用の手引き.pdf」の「1. SAP GUI for Windowsのインストール」を参照しながら、再インストールを実施してください。
「HRESULTからの例外…」というエラーが発生します。
このエラーは次のような、MALSYからExcelへの通信ができない場合に発生します。
1. Excelがインストールされていない。または、Excelに何らかの異常が発生している。
⇒Excel(Microsoft Office)を再インストールしてください。
2. Excelのセルに値を入力している最中など、Excelが他からの処理を受け付けられない状態で、MALSYがExcelにアクセスした。
⇒セルへの入力を完了させるなど、Excelへの操作を中止してから、MALSYの操作を行ってください。
「致命的エラー - GUI にアクセスできません」というエラーが発生します。
T-Codeの中にはバックグラウンドプロセスで実行できないものがあり、バックグラウンド実行ができないT-Codeをバッチインプットしようとすると本エラーがSAPシステムから返されます。
T-Codeを明示的にダイアログプロセスで実行するには、オプション「SAPバッチインプット」の「非表示の時でもSAP GUI for Windowsを呼び出す」の設定をONにしてください。
詳しくはMALSYヘルプを参照ください。